講義の概要
次のA~Eのステップで進行するセミナーです。
A.姿勢分析
骨格のニュートラルポジション(重力に対して最も負担なく体を支えることのできる状態・アライメント)からの差異や、左右の非対称性などを評価し患部周囲の全体像を捉える練習をします。
B.アライメントと関節可動域の評価
各筋が短縮を起こしたときに骨アライメントがどのように変化するのかを学び、関節可動域の左右差と併せてAの姿勢分析よりもさらに詳細な評価を行っていきます。
C.筋の評価
崩れたアライメントに置かれた筋のTenderness(圧痛)、alignment(筋のアライメント変位)、Tissue texture
(組織の質感、筋硬結)などを評価していきます。
D.ダイレクトストレッチ実技
評価で絞り込まれた筋の障害部位に対してdirect strech(局所的な伸長)を行います。
E.再評価
関節可動域、圧痛、動作時痛などが変化をしているか再評価を行います。
○講座の特徴
1. 姿勢分析・アライメント評価・筋の評価が学べる。
2. 強い可動域制限のある方にも有効で、痛みの改善もできるストレッチ技術が学べる
3. 筋のアライメント変位という概念が学べる
○座学
- 姿勢分析について
- 『良い姿勢』とは何か?
- 不良姿勢(sway back, flat back, Military posture,円背)と予想される筋の長短バランスについて
- 骨盤、腰椎、下部胸郭のニュートラルポジションに基づいたアライメント評価
- ストレッチを行う上で必要な筋の圧痛点の評価と知識
- 各筋肉が短縮・緊張しているときの骨アライメントの変化
- 姿勢が変位したときの筋アライメントの変化について
○実技
- 姿勢分析の実際
- 骨盤、腰椎、下部胸郭のニュートラルポジションに基づいたアライメント評価
- 筋肉の個別の短縮の評価
- 筋のアライメント評価
〇ダイレクトストレッチを行う筋肉
- 脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋など)
- 深部脊柱起立筋(多裂筋)
- 腰方形筋
- 腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)
- 腹直筋
- 内腹斜筋
- 外腹斜筋
- 前鋸筋
- 広背筋