姿勢分析/アライメント評価からのダイレクトストレッチング【上肢②肩・肘・前腕部】


講義の概要

次のA~Eのステップで進行するセミナーです。

 

 

A.姿勢分析
骨格のニュートラルポジション(重力に対して最も負担なく体を支えることのできる状態・アライメント)からの差異や、左右の非対称性などを評価し患部周囲の全体像を捉える練習をします。

B.アライメントと関節可動域の評価
各筋が短縮を起こしたときに骨アライメントがどのように変化するのかを学び、関節可動域の左右差と併せてAの姿勢分析よりもさらに詳細な評価を行っていきます。

C.筋の評価
崩れたアライメントに置かれた筋のTenderness(圧痛)、alignment(筋のアライメント変位)、Tissue texture (組織の質感、筋硬結)などを評価していきます。

D.ダイレクトストレッチ実技
評価で絞り込まれた筋の障害部位に対してdirect strech(局所的な伸長)を行います。

E.再評価
関節可動域、圧痛、動作時痛などが変化をしているか再評価を行います。

 

○講座の特徴

1. 姿勢分析・アライメント評価・筋の評価が学べる。

2. 強い可動域制限のある方にも有効で、痛みの改善もできるストレッチ技術が学べる

 

3. 筋のアライメント変位という概念が学べる

  

○座学

・姿勢分析について
・不良姿勢(sway back, flat back, Military posture,円背)と予想される筋の長短バランスについて
・上腕骨頭のマルアライメントについて
・回旋筋腱板の腱の障害について
・ストレッチを行う上で必要な筋の圧痛点・トリガーポイントの知識
  

○実技

・姿勢分析
・ニュートラルポジションに基づいた肩甲骨や上腕骨頭のアライメント評価
・ストレッチングを行う各筋肉の個別の短縮の評価
・回旋筋腱板の筋腱移行部の評価
・ダイレクトストレッチ実技
三角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、大円筋、肩甲下筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、前腕屈筋群、前腕伸筋群など

 

講師の市川から:

 上腕骨の骨折後や肩関節周囲炎の拘縮などには肩関節の可動域を向上させるために関節包のストレッチなどが良く用いられます。


しかし可動域は向上しても、肩の痛みがなかなか良くならないというケースも多いのではないでしょうか?そういった場合、肩周囲の緊張を落としたり疼痛をやわらげたりするためにマイルドなリラクゼーションを行うセラピストも多いと思います。これは間違いではありません。

しかし筋腹に痛みが長引いているような症例では筋腱移行部の肥厚やトリガーポイントなどの障害を抱えている場合があり、マイルドなリラクゼーションではそういった箇所に効果を出すことは難しいでしょう。

そういった箇所にはダイレクトストレッチのような限局的な筋の伸長や・筋腱移行部へのアプローチが有効です。

トリガーポイントが筋に形成されている時、筋から腱はふるびたゴムのような状態になるため、回旋筋腱板の収縮が上手く行えません。そのような状態で筋力効果を行っても向上は望めませんし、通常のストレッチを行えばゴムは切れてしまいます。

それに対して筋硬結が出やすい場所を学び、その場所に対してダレクトストレッチや筋への圧迫法で限局的な筋の伸長を行うことで患者さんの肩関節可動域を安全に向上させることができます。