講義の目的:
関節運動学に基づいた足趾の動かし方やモビライゼーション法を学び、膝など他の下肢関節への影響を学ぶ。
○座学
関節包内運動の理解
構成運動と副運動
関節の遊び≒Joint Playの評価
凹凸の法則とその例外
可動性を出した後のいわゆる「緩みすぎ」を防ぐには
関節運動学に基づいた筋力強化法とは
○実技
① 足根骨の触診
② 遠位指節間関節、近位指節間関節、中足指節関節の評価とモビライゼーション
③ 中足─足根関節の評価とモビライゼーション
④ 中足骨間関節の評価とモビライゼーション
⑤ 楔間関節の評価とモビライゼーション
⑥ 立方骨のモビライゼーション
⑦ 歩行時のショパール関節、リスフラン関節の複合的動きに対するモビライゼーション
⑧ 足指関節の動きに対する関節運動学に基づいた筋力強化法
講師の市川から:
今回のテーマである前足部~中足部は距骨下関節がある後足部と比較して軽視されることが多い場所ですが、実はここにアプローチできることによって歩行や痛み膝の痛みを大きく変えることのできる場所です。
・拇趾の機能不全が膝内側の痛みに与える影響
・第2-3趾の拘縮が膝中央の痛みに与える影響
・第4-5趾の拘縮が膝外側の痛みに与える影響
・中足骨の可動性と下腿内旋可動域の関係性
・リスフラン関節とショパール関節の歩行時の連動
・立方骨の沈下と膝の痛みの関係性
もしまだこれらの関連性をご存じなければ、受講をお勧めいたします。当日の内容を習得することにより、上記の内容を関連付けて評価を行うことで歩行の改善や膝の痛みの治療に有効な手段となるでしょう。